工法の特徴
「松江彫」という一刀彫の手法
で彫刻します。
材料の木材は、ケヤキ、クロガキ、ホウノキ、ツゲなどを使用します。
どの材料で彫るか、は、目的とする製品のイメージに合った、木目や色を見て決めています。
最近、お客様から、「家をリフォームするが、旧家の思い出に柱を使って彫刻してもらえないか?」というご相談を多く受けています。
こうした、材料の木材ご指定にもお応えしていきたいと思います。
また、私の作品は、細かい部分の細工が大変多いのが特徴です。
細かい部品をたくさん作って、後で貼り合わせるなどの方法が考えられますが、ひとつの材料から作品を削り出す工法にこだわりがあり、完成した製品は貼りあわせのものより丈夫にできています。
皿にしても器にしても、実際にお使いいただくことを意識した作品となっています。
道具
道具は、ノミ、小刀、彫刻刀などを使用しています。
目的とする製品のデザインから、細かい部分が細工しにくい場合などがあります。
こうした場合には、道具を自作しています。
製品を創るには「道具を創る」ところから始める場合もあります。
こうした考えは、私の祖父が大工をしていた影響があるのかもしれません。
地域伝統工芸品への指定
こうした木工技術や作品群が
認められ、
地域の伝統工芸品に
指定されることになりました。
松江市手作り産業優良技能者
島根県ふるさと伝統工芸品 など。